Inventory(棚卸資産)とは何ぞや!米国会計基準での考え方

USCPA関連
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どうもGun-Chanです。

USCPA(米国会計基準)のFARの勉強をまとめようと思います。

f:id:Gun-Chan:20190929234504j:plain今日は棚卸資産(Inventory)に関して。

まずはInventoryの基本を頭に入れましょう。これが頭の中に入っていれば、試験の時に、よく分からない言い回しのある問題でも解けるはず!※これは製造業ではない商社や小売業などに当てはまるので注意。管理会計では、仕掛品勘定でもInventoryを扱うので、今回はそれは無しのFARの範囲のInventoryです。

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Inventoryの基本のBaseBoxと仕訳
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Inventory(棚卸資産)の計算方法

まずはInventory(棚卸資産)の評価方法から見ていきます。Inventoryには大きく分けて、5つの評価方法があります。

それぞれの方法によってInventoryの評価額に違いが出て、試験ではその違いが狙われます。

Inventory(棚卸資産)の計算方法①:FIFO(先入れ先出し法)

f:id:Gun-Chan:20190929232728g:plainFIFO・・・先入れ先出し法

・先に仕入れたものから売っていく。期末に残っているのは、後から仕入れたもの。

・インフレ時には利益を最大化させるInventoryの評価方法。

利益を大きくする=(Sales Revenue) – (cost of goods sold)のcost of goods soldの値を小さくすればよい。したがって、物価上昇時には、先に仕入れたInventoryのコストは低いはずであるので、FIFOを利用して利益を大きくさせる。

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よく分からなければ、上の図を元にFIFOとLIFOで仕訳を思い出すとよいです。

単価1ドルのInventoryが100個売れた場合(FIFO)

   (Dr) cost of goods sold    100

          (Cr) inventory                   100

   (Dr) Accounts recievable     500

          (Cr) sales revenue             500

単価1.6ドルのInventoryが100個売れた場合(LIFO)

   (Dr) cost of goods sold    160

          (Cr) inventory                   160

   (Dr) Accounts recievable     500

          (Cr) sales revenue             500

比較すると、FIFOの場合は利益が400ドル残っているのに対して、LIFOの場合は340ドルしか残っていない。

・Lower or cost of market approach(低価法)では、Historical costとNRVのどちらか低い方を期末のInventoyの評価額とする。

Inventory(棚卸資産)の計算方法②:Average Method(平均法)

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Average method・・・平均法

平均法では、どっちがどっちだったけ?となりやすいので、無理やりエムパペ&ウェイペリと覚えています。

・Moving average method with perpetual system(エムパペ)

Salesがある際には、都度平均単価でCost of Goods Soldを計算する方法です。

・Weighted average method with periodic system(ウェイペリ)

期末に、期間の総仕入れ原価を、期間のInventoryの総Purchaseで割ったものがInventoryの単価です。

その単価に実際に販売した個数をかけてCost of Goods Soldを計算します。

※この方法は、万引きによるロスなどがCost of Goods Soldに含まれるというのが欠点です。

Inventory(棚卸資産)の計算方法③:LIFO(後入れ先出し法)

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LIFO・・・後入れ先出し法

・後に仕入れたものから販売したと仮定します。その為、売上原価はcurrent costと似てきます。

・LIFO liquidationが起きる可能性があります。

・LIFO reserveというCR勘定が出てくる場合がある。(以外と問題に出てくる)

例えば、内部ではFIFOを利用していて、評価額が100,000ドル、外部報告目的にはLIFOを利用していて、その評価額が90,000ドルとすると、以下の仕訳を切る必要があります。

   (Dr) cost of goods sold    10,000

          (Cr) lifo reserve                10,000

なぜ内部利用と外部利用で方法を分けるのかは、誰か教えてください。

問題を解く際は機械的に仕訳を覚えましょう。

・Lower or cost of market approach(低価法)では、Historical costとCurrent replacement costのどちらか低い方を期末のInventoryの評価額とします。

このcurrent replacement costは、上限をNet Realizable Valueとし、下限を(Net Realizable Value) – (normal profit margin)とします。

※これは必ずと言っていいほど問題になります。

Inventory(棚卸資産)の計算方法④:Dollar Value LIFO

f:id:Gun-Chan:20190929233136j:plainDollar Value LIFO・・・LIFOでの評価額に期末物価調整を加えたもの

・Lifo liquidationを起こりにくくする目的があります。

・Numerator(分子)にending inventory at current year cost、Denominator(分母)にending inventory at base year costこちらも機械的に覚えましょう。

・Price index = ending inventory at current year cost ÷ ending inventory at base year cost

・Base yearからの増価額を見極めましょう。

Inventory(棚卸資産)の計算方法⑤:Retail Method

f:id:Gun-Chan:20190929233242j:plainRetail Method・・・原価率を使う評価方法

・売値ベースのInventory ÷ 仕入れベースのInventory = 原価率

・Markupsは足す、Markdownsは引く、と覚えましょう。

・Lower or cost of market approach(低価法)では、Historical costとCurrent replacement costのどちらか低い方を期末のInventoryの評価額とします。

このcurrent replacement costは、上限をNet Realizable Valueとし、下限を(Net Realizable Value) – (normal profit margin)とします。

InventoryのIFRSとUSGAAPとの違い

・IFRSではLIFOの利用は認められていない。よって、Lower or cost of market methodでの比較対象は、Historical costとNet Realizable Valueのみ。

・一度評価減をした後、Inventoryの時価が回復した場合には、IFRSでは当初の評価減の額まで戻入れが可能。USGAAPは戻入れは認められていない。

その他

けっこう出てくるResearch & Development CostとInventoryの資産計上と費用処理に関して。

Inventory(棚卸資産)を販売する為のReasonableでNecessaryな支出は資産計上しますが、果たしてどんなものがReasonable & Necessaryな支出なのでしょうか。

inventoryに資産計上する主な項目は以下です。

Fright In・・・仕入れ運賃

Insurance・・・例えばFOB Shipping Point取引でのInventoryの運送中の保険など。

Warehousing・・・Inventoryを保管する倉庫費用。

Duplication・・・After establishment of technological feasibility確定後の複製。

Packaging ・・・Inventoryを販売する為の梱包代。

DuplicationとPackagingはR&D(費用処理)、Computer Software Cost(資産計上)、Inventoryの3つを区別させる問題の時に出てきやすいです。

cost of goods soldに関して

・陳腐化(Obsolete)によるInventoryの評価損は、売上原価(CGS)ではなく、Income Statement上のother expenses and lossesとして計上される。

・評価減に重要性がない場合は、CGSとして費用処理する。

有形固定資産(PPE)とは何ぞや!減価償却や減損損失もポイント!米国会計基準での考え方
有形固定資産は英語でProperty, Plant & Equipmentで略してPPEです。普通に生活しているとあまり関わりの多くない分野かもしれません。ポイントは資産計上と費用処理。そして何と言っても減価償却。少し難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえて繰り返しチャレンジしてまさに体得しましょう。

終わりに

費用処理、資産計上の項目をよく忘れてしまいがちです。

またDollar value LIFOと、Retail methodの計算方法をど忘れしてしまうことがあり、何度も繰り返して頭に染み込ませました。

また、インフレ期やデフレ期のInventoryの評価方法が、利益やCGSに与える影響も、日頃から問題を解く際に意識して覚えてないと、どっちがどっちか分からなくなることも多かったので、BASE BOXを頭に入れて乗り切りました。

FARには苦労しました。

本当はUSCPAは少ない労力を使って、効果、効率的(effectively & efficiency)に進めるものかと思いますが、私にはじっくり亀のようにやっていく方が向いているようです。

これからも諦めずに皆さん頑張りましょう!

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