離婚した後も、自分の子どもに会いたい。
そう思う方が殆どのことだと思います。しかし、親権はないし、別れたパートナーとは連絡が取れない。このまま自分の子どもに会えないものなのか。
子どもの目線から書きたいと思います。
子どもは親に会いたい
殆どの場合、子どもは別れた片方の親には会いたいものです。心のどこかに会いたい気持ちを閉じこめているだけで、ふとした瞬間に会いたいと思います。
友達がお父さんとお母さん皆で、家族揃って楽しそうにしている時や、運動会でお父さんの競技がある時など。
しかし、今一緒にいる方の親の気持ちを考え、中々口には出しません。

友達の家に遊びに行った時
お父さんとお母さんが揃っている友達の家に遊びに行くと、家の中にお父さんがいる環境がすごく新鮮に感じます。
そして、友達のお父さんがゲームを一緒にしてくれたり、夜のゲームセンター、ゴルフの打ちっぱなしに連れて行ってくれると、本当に嬉しく楽しくなります。
家の中では、友達のお父さんとお母さんが、楽しそうにしているのを見ると、ほっこりします。
友達の家から自分の家に帰ってくると、母親が待っているか、もしくはまだ帰ってきてないかで、凄く寂しくなります。あの家族の時間が幻のように感じてしまうのです。
そんな時に、お父さんもお母さんも、同じ家に一緒に暮らしていたら、どんだけ楽しいだろうと思うのです。
運動会でお父さんが出る競技がある時
運動会でお父さんが出る競技があると、お父さんに会いたいな、と思います。
片親の場合は、親戚のおじちゃんや、母親の友達、彼氏などが出てくれることが多いと思いますが、それはそれで凄く嬉しいです。
しかし、友達が本当のお父さんと一緒にいる姿を見ると、寂しくなります。
そんな時に、お父さんに会いたいな。と思うのです。
日常のふとした時
彼女ができた時、彼女の気持ちがようわからん時、母親と喧嘩した時、友達と喧嘩した時、先輩にボコボコにされた時、人生に迷っている時、仕事で悩んでいる時などなど、どんな時でも母親には言えないことがあります。
そんな時に、お父さんがいたら、どんな風にアドバイスくれるんだろう、と思うのです。

なぜお父さんに会いたいと口に出さないのか
なぜお父さんと会いたいと、子どもは口に出さないのか。
今まで会いに来てくれたことないからです。会いたくないんじゃないかと思っているからです。
今まで会いに来てくれなかったから
親としては、会いたくても、大人の事情で、自分から会いたいなんて、別れた元妻に言うことは中々できないと思います。
子どもは、そんなこと知らないので、「お父さんは会いに来てくれないから、僕には会いたくないのかな。」と思ってしまいます。
自分に会いたくない人には、会いに行きたくありません。
だから会いたいと口に出さないのです。
母親に気を使って言わない
なぜ会いたいと言わないのか。それは母親に気を使っているからです。
母親は、「あんたが会いたかったら、いつでも会っていいんだよ。あんたの父親なんだから」と言いますが、その言葉はどこか強がりにしか聞こえません。
なので、「会いたくなったら、その時は言うよ」と言いますが、その後口に出すことはありません。
子どもには是非自分から会いに行って欲しい
子どもは親が思う以上に、親に気を使っています。
なので、離婚した後も、お父さんは子どもに会いに行ってください。奥さんとは、うまくいかなかったかもしれませんが、子どもとはうまくいく可能性もあります。
是非自分の子どもに会って、心の底から愛してあげてください。
僕がお父さんと会った時
僕は26歳、海外での就職が決まり日本を出る時、父親に会いました。
父親が勤めている会社に電話をし、不在だった為、電話番号を残しました。もちろん母親には事前に了承を取りました。
その後父親が電話をくれました。
母親と父親が離婚をしたのは、僕が1歳になる前でしたので、電話で話した時は初めて声を聴いたと言えます。
そしてあるお店の前で待ち合わせをしました。僕がお店の前で待っていると、前からお父さんが歩いてきました。1歳に満たない時に別れたはずなのに、一目見た瞬間、お父さんだと分かりました。
その瞬間、涙が自然と出てきて止まらず、食事ものどを通らず、話もできず、ただただ泣いているだけでした。お父さんに「お母さんと龍司には、いっぱい大変なおもいをさせて来たと思う。悪かった。」と言われました。
その言葉だけで十分でした。もう何もいりませんでした。

もう少し早く会っていたら少し違っていたかも
中学、高校の時に、お父さんと会っていたら、少し違った人生になっていたかもしれません。
もっといい方向へ向かっていたような気がします。
なので、今子ども会いたいと思っているけど、色んなしがらみで会いに行くことができないと思っているお父さん。
そんなことはありません。子どもはお父さんのことを待っていますので、是非会いに行ってあげてください。
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