どうも!節約大好き、貧乏性が自慢のShingoです。
今回は知ってそうで知らないMPFについて、ご紹介をします。
香港の現地採用の方や、経営者の方はMPFにはなじみがあると思いますが、もしかしたら、そこまで詳しくないという方もいるかもしれません。
MPFは、香港に住んでいる方はぜひ知識として知って頂きたい、お得な資産運用方法です。
MPFとは
MPFとは、The Mandatory Provident Fundの略で、日本語で言うと強制積立年金です。
日本でも国民年金や厚生年金制度がありますので、それの香港版で、確定拠出型年金タイプです。
香港で働いている一定以上の収入がある人(外国人も含む)は、強制的に加入をしなければならないものです。
しかし、香港での就労期間が13か月未満、または日本で年金保険制度に加入をしている場合は、MPFの加入を免除されます。その為、駐在で来られる方の殆どがMPFに加入をしていないかと思います。

現地採用等でMPFに加入する場合、従業員と雇用主で給与の5%ずつ、計10%(最大3,000HKD)を民間のMPF運用会社(銀行、保険会社、ファンドなど)に積立をします。
また、強制積立以外にも、Voluntary Contributionsと言って任意に加入し、積立をすることもできます。
MPFのここがいい!
MPFは日本の年金と異なり、ある程度自分の好きなように運用することができます。ここでは、節約大好き、貧乏性が自慢のShingoなりのおすすめポイントをご紹介します。
MPF拠出金は自分の裁量でポートフォリオを組むことができる。
MPFに積み立てられた拠出金は、自分の裁量でポートフォリオを組むことができます。
拠出金を、このファンドに10%、あっちのファンドに50%、などとポートフォリオを組んでリスク分散、もしくは集中投資をすることができるのが良い点です。
Asia Equity Fund | 50% |
North America Index Fund | 30% |
Japan Equity Fund | 10% |
Growth Fund | 5% |
Money Market Fund | 0% |
・ | 0% |
・ | 5% |
・ | 0% |
・ | 0% |
TOTAL | 100% |
Asia Equity Fund | 10% |
North America Index Fund | 10% |
Japan Equity Fund | 10% |
Growth Fund | 20% |
Money Market Fund | 10% |
・ | 5% |
・ | 10% |
・ | 15% |
・ | 10% |
TOTAL | 100% |
ファンドの運用実績や、ファンド自体のポートフォリオも確認できるので、じっくり吟味して決めることができます。
もし、面倒臭いという方は、政府が推奨する運用というのを選択することができるので、自分の性格に合った方法で運用ができる点がおすすめです。

しかし、MPFの運用会社は、雇用主に決定権があるので、自らMPFの運用会社を選ぶことができないのがマイナスポイントです。いい運用会社であれば、魅力的なファンドを運用しています。しかし、そうでない運用会社だと、「う~ん、ちょとな」というファンドしか運用していなかったりするのが、辛いところです。
ファンドの運用実績が好きな時に確認できる
MPFは、65歳の需給資格を満たすまでは、基本的には引き出すことができないので、非流動資産ではあるのですが、それでも含み益がどのくらい発生しているのかは気になる所です。
そんな僕みたいに気になって仕方のない人は、MPFの運用会社のWEBサイトから、簡単に現在の運用実績を確認することができます。
そこで実績を確認できることができますし、ポートフォリオを組みかえることだって可能です。
MPFは個人所得税の税額控除の対象
MPFの自己負担分(給与の5%)の最大18,000HKDまで個人所得税の税額控除の対象になります。
ただでさえ安い香港の税金が、少しでも安くなるのは嬉しいですよね。
そして、少し紹介したMPFの任意積立(Voluntary Contributions)は最大60,000HKDまでの税額控除の対象となります。

その為、銀行で貯金をするよりは、MPFの任意積立で運用をした方が税金的にも節約をすることができます。
興味のある方は、各MPFの運用会社にあるTax Deduction Voluntary Contributions(税額控除用の任意積立)商品をチェックしてみてください。
しかし、駐在員の方は、税金を会社が払ってくれるので、どうでもいいかもしれません。現地採用の方にとっては、この税額控除はとても大きいのではないでしょうか。
香港を出る時に1度だけ解約できる
香港にいる外国人は、香港を出るときに(日本に帰国する時等)1度だけ、MPFの運用を停止し、解約して運用金額を引き下ろすことも可能です。
その際は、色々な手続きがありますが、一度にまとまった金額が戻ってくるので、そんな手続きは喜んでやりましょう。
しかし、もし気が変わって香港に戻ってきて働く場合、その時は再度MPFに加入をしなければならなくなり、65歳の需給資格を得られるまでは、支払いが行われないので注意が必要です。
MPFについてのまとめ
香港で働く人(外国人も含む)は加入義務があるMPFは、僕に取っては結構お得な資産運用であると思います。
自らポートフォリオを組むことができ、運用実績を常に確認することができ、税額控除も受けられ、日本に本帰国する際には、まとまって解約することができる。
これはかなりお得であると思います。
もしMPFを積み立てているのは知っている、けど、どのくらい積み立ててあって、いくらの運用益が出ているかわからない。という方がいたら、一度入社した際の資料を引っ張りだして、そこにからMPFの加入申し込みを見つけだして、実際にWEBサイトで確認をしてみてください。
びっくりするほど儲かっているかもしれませんよ!
それでは!

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